記憶 味

砂時計終わったら注いでくださいの紅茶が視界の外で濃くなる
天気悪すぎておしまい休んだら休んだ分休まるだけだから
校内の郵便局の記憶いま紙の温度で通っていった
まじめか にそうなんですって答えることこれからも命にかかわるよ
三杯分あって紅茶が三杯目ミルクを入れないことができそう
本物のメロンの味のメロン味言いすぎてやめるまで心のようなもの
今日じゃない動物園の入り口を遠目に覚える 地図になりたい

氷砂糖

片手でマッチつけてみようとしてちゃんとやけどした。宅配待ってる間に、uber eatsでマック頼みたいけど今日はわりと元気だから自分で買いに出かけることもできそうだし我慢しようかなと思いながらuber eatsの履歴を見たらほぼきっかり週一でマックで注文してたので途切れるのが気持ち悪くなって注文した。コンビニでかっこいい缶に入ったミントキャンディを見つけたから買った。仕事の帰りに映画館に行って帰った。夏の夜の外だった。夏の夜の外ももう知ってるし覚えようとしたから今なら冬になっても質感と音と温度とまるごと思い出せそう。部屋の掃除をした。海辺 首都圏 住みやすい で検索した。全然違うことがしたい。全然違うことをしなくてもよくなりたい。海辺の町の賃貸情報とそこから行ける範囲でできる範囲の仕事を検索した。ミントキャンディと思ってたの開けたら氷砂糖みたいなのが入っててびっくりした。髪を明るくしたら夏ですもんね〜って言われた。そのときの空気ってウクレレがポロ〜ンと鳴ってヤドカリがちょっと動くアイキャッチみたいな現実味のなさというか スマホの容量がカツカツになったから写真を選んで消してて、「出かけた」ときの写真の夏率の高さ、その夏が現実というより思い出味でその「思い出」ってなんか実際よりもこう、作られたり抽象化されたイメージの方が先にある感じの。学校とかって実際の記憶よりもアニメとか映画のパロディ的なイメージの方が強い。夏などもそう。そのことにウッてなる気持ちとそれになりたい衝動がある 海の近くに住む デメリット とかでもちゃんと検索する。一回夢に行ってから夢をうんざりにまでしていく必要があり、近々の感想としてはそのエネルギーがない

日記

特にきっかけとかはなく最近思い出してよく観ていた2019年の夏フェスの動画が、友達から「これみてー」という感じで送られてきて奇遇だった。

シャワーを思いっきり耳の中に当ててしまったので頭を叩いて水が入ってないか確認した。音はしなかったので大丈夫だった。

職場の建物の清掃の人とお休み何しましょうねの話をした。楽しかった。

晴れていて夏日という話ではあったけど体感は秋だった。

あたたかくなってくると体に痒いところができはじめる。今回はなぜか左半身にばかり痒みが発生する。効果があるかはわからないけどなんとなくお風呂のお湯に左側を深めに浸かって発汗を促した。そもそも原因がわからないんだけど 皮膚科には生きていてあんまり行ったことがなくてどの程度の不具合があれば行くところなのかわからない。知り合いはにきびができると皮膚科で薬をもらうらしい。痒い人も薬をもらえそうな気はする。

左側といえば今日は左側だけ鳥肌が立つことも何回かあった。右はiPhoneの持ちすぎで肩を痛めてるから体なりのそういうバランスの取り方なんだろうか。さっき海のライブカメラを見てたんだけどそれは海辺のホテルの「海側右方向」とのことだった。うまくイメージができない。

4月おわった。どんどん終わる。冬にとても体の調子が良くなるから好きでそのかわりそれまでの間を集中して過ごすことが難しい。冬が好きですと言ったらだいたいそうだろって返事をされたことがありそのときは鵜呑みにしてたんだけどそれから気にして周りの人の様子や発言を見ていると夏が好きな人は全然かなりいる。秋や春の人もいると思われる。こないだ銭湯の外でぼーっとしてたら知らない人によく勉強しておいて経験してみて本当にそうかどうか考えるといいよみたいなこと言われた。なんだったんだ。その人は背中を向けて手を挙げてsee you laterと言いながら去っていってsee you laterと言いながら去りそうな人は知っている人では亡くなった祖父くらいなので二人目だなという感想になった。

にゃははみたいな笑い方

マンションの修繕中の向かいからばたつくグレーのシートを見てる
たいくかん裏がどこかも植わってる木の名前も知らないで砂色
iPhoneからお下がり携帯に十二階から三、四年生の階へ まだだよ
回収されない 出してないからごみの日にごみの日のカレンダー去年のまま
せりふのとこ歌う気持ちを分け合わないすかすかの脳に名を刻んでも
チェーン店多い駅を選ばなかった頭で考える次の引っ越し
風強いときになる顔 在宅の人のチャットに多めの心
価値観が誰とも合わないわたしとか君とかでそれぞれ食べる蟹
関節でエレベーターのボタン押す 過剰にべたべたしたのも楽しかった

1/4(月)・1/5(火)

1/4(月)
 昼休みにめちゃくちゃ小さい落ち葉を見つけた。いちにち仕事をして疲れたので19時に寝てやるぞと意気込んだもののいざとなると寝ちゃうのつまんなくて、1時になる頃「きのこと豆腐の入った鍋を作って食べてはどうか」という思いつきがあり、その思いが募った。

 

1/5(火)
 また昼休みになって昨日小さい落ち葉のあったところを念のため確認したら、なかった。にきびが増えたので野菜ジュースを買った。意味あるのかな。食べ物が体に影響することいまいち信じられない。おまじないと一緒のようにおもう。嘘です。あんまりしっくりきてはいないけど知っているからそうする、くらいが「本当」に近い。さみしいけど

  不思議を受け入れたり魔法を解いたりしようかな。

 野菜ジュースと一緒にロースカツ丼を買ったらお箸とスプーンをつけてもらった。たしかになあ。仕事中、Google mapを開いていたので、なんとなくストリートビューを見たら墓地で、うっすら雪が積もってた。思いがけない感じだ。矢印をいっこ移動すると雪じゃなかった。
 帰り道に歩いてたら、八百屋さんと向かいのご飯屋さんが仲良さそうに数人で話してて「わ〜人間たちだ」「関係だ」という感じに、その光景に好意を持った。また思いがけないやつだ。唐揚げ屋さんの屋台も見つけて珍しかった。すごくおいしそうだったけど、なんか 思いがけなさが多すぎるな と思って買わずにローソンの竜田揚げ弁当にした。