1/2(土)・1/3(日)

1/2(土)
 2日だ。うける
 窓を開けたら気分がよくなって部屋の片付けをできそうな気がしたのでやってみたところできた。片付けながら、ついでだからなくした身分証(https://tnnrhr.hatenablog.com/entry/2021/01/01/224142)を探した。5分ちょっとであっさり見つけた。気分がいいうちにやめておこうと思って、5つにわけたうち4エリアが終わったところでやめた。

 身分証をお財布にしまったとき、先月江島神社で引いたおみくじを見つけたので読んだ。これは微妙な結果だったので、持ち歩いて微妙な気持ちを保持する用にしている。読むとちょうど微妙な気持ちになった。色が赤くてきれいなので、赤いおみくじや青いおみくじがあったけど、赤いやつにしてよかった。一緒にいた友達はおみくじ結ぶ派なんだ〜と言って結んでいた。わたしは見ていた。
 夜に眠れなくて、「日記書きたいな。でも、外に出ないとだめだし……」って思ってたんだけど、本当にそうだっけと思い確認のために4日前の文章を読んだところ「できるだけ外界と接して起こったことだけを書くことにしようかな」と書いてあった。あ〜 その感じだった。文章、あとで読めて便利。工夫すれば、お守り的に機能するようにできたりもするんだろう。
 
1/3(日)
 もうすぐお正月休みが終わるので、なんか緊張する。動悸がするしみぞおちがいたい。白湯を飲んだら少し落ち着いた。日が差していて、外から飛行機の音がする。
 外出るか〜 と思って寝癖を直すために鏡見たら、髪伸びてるの気づいた。外出ようかなと思うとなんか気づくし 外にずっといて仕事とかしてるといろんなことに気づかない ことが多そうと思ったけどよく考えたらそうでもない。
 ガードパイプを見ながら歩いた。ガードパイプの違いで居場所がばれることあるんじゃないかって思って調べたことがあって、本当にそうらしい。区の名前の漢字の象形化とか、地域に合わせたデザインになっているということだった。これなんのデザインなんだろうな、と考えていたら行く予定のドラッグストアを通り過ぎたので戻った。開いてなかった。なるほどね〜。お正月はたまにしかないから慣れない。ドラッグストア2に行ったら開いていて、久しぶりに使い捨てマスクを買った。
 ドトールに行ったら当たるとキティちゃんのグッズがもらえるスクラッチをもらった。はずれだった。キティちゃんのグッズがとてもほしかったので、削ったスクラッチに「\残念/」と書いてあって本当にそうと思った。

1/1(金)

 やるべきことはどんどん床に捨てられていく。ちゃんと覚えてはいるけど何日も経つと気持ちの中では下の方に溜まって地層みたいになっていくのでなんかもう古くて楽しくなさそうで、上の方にあるたった今思いついたぴかぴかできれいで楽しそうなことのほうやりたくてやってしまう。まあけど正月だし休みだしいいでしょう。正月らしくテレビとか見てYouTube見て一個の動画見終わったらコメントも全部読んだりしてたのしくやっている。両隣の部屋から音がまったくしない。いつもはシャワーとかテレビとか話し声とか結構聞こえるんだけど。片方の部屋はクリスマスイブからずっとドアノブに置きプレゼントがかかったままになっていた、のは昨日と今日部屋を出てないからまだそうかわからないけど、たぶんいない。これは声出して笑って大丈夫ということなので遠慮なくそうしている。で、外に出ていないので、外界と接して起きたことを書くと決めた日記の方針(参照:https://tnnrhr.hatenablog.com/entry/2020/12/28/212519)が守れなさそう。今日は何もしていないことを書くしかない。
 なくした身分証が見つからない。なくてもなんとかなってしまうので探していなかったんだけど、なんとかならない状況が迫っている。先月スマホを機種変更した。前の端末を下取りに出すことができるので、そのように注文した。手続きの際に身分証2種の提出を求められた。2種か〜。たまにあるな。手続きの中でも一番むずい。避けられる限り避けるべきである。でも下取りに出すと少し端末代が安くなるので、なんとなく、ここはやり切っておくとのちのちよさそう。なんとなくだし、2台持っておいた場合の未来も頭によぎるけど。「うわiPhone7だ懐かし〜笑 ホームボタンかわい〜」とか。よぎりながら、提出できそうな身分証を探し始めた。このときなくしている身分証の件はほぼ無意識で忘れられている。部屋をごちゃごちゃやって、なくしたのとは別の2種を探し出して写真撮って送った。この時点で手続きを始めてから1時間経っている。とても疲れた。でもなんとかやり切ったので大満足だった。数時間後(はやかった)、身分証に不備ありますとのことで連絡がきた。このままでは下取りができないらしい。不備内容的になくしているもう一個の身分証が使えそうだった。思い出さざるを得ない。なくしているんだよな。どうにもならない。お財布をとりあえず確認した。ないな。までが、その旨を言っているツイートを確認したところ12/27の出来事だった。提出期限は特に確認してないけどたぶん今日の時点であと2日くらいだと思う。困った。

12/29(火)・12/30(水)

12/29(火)
 朝、落ちてる服を拾って着て仕事に出かけた。年内には落ちてない服を着て仕事に行きたいなと思ってたけどできなかったな。あと一日出勤するけどここまできたら逆に明日も落ちてる服を拾って着たほうがいいような気がする。
 電車がガラガラだった。喫煙所もいつもは並ぶんだけど今日は一度も並ばなくて、一人で貸切のときもあった。一人でいたら人が入ってきたので「おっ」となり、こんにちは〜って言いたくなったけど知らない人だったからやめておいた。年末だから、もう出勤をしてない人が多そう。コンビニにいつもの店員さんがいてうれしかった。さみしかったのか?
 明日でお別れになる人がいるからお菓子あげたいなと思って、帰り、お菓子を買いにデパートに寄った。自分のお菓子も買いたくなったけどやめた。そういえば昼休みに電子書籍をなんとなく購入して、すぐキャンセルした。あれなんだったんだろう。お菓子買わない代わりに晩ご飯もここで買いましょうと思いついたので韓国料理のお弁当を買った。いろいろ入ってて豪華だったからそれにした。最近、マックとモスとセブンとサイゼ以外の食事を選べる日がある。ホームに電車が来て風が吹いて、お弁当の袋がちょっとだけフォン…と揺れたときの重みの感じがちょうどよかった。野菜が結構入ってて、野菜は「こなす」感じで食べてしまった。焼肉ぽいのがおいしかった。海鮮せんべいも半袋くらい食べた。食欲がたくさんある。


12/30(水)
 昨日の昼に買ってやめた電子書籍を夜、気が変わってもう一回買った。読んだらおもしろかった。なんだったんだ。本を読んでいて遅くなってしまいあんまり眠れなかった。落ちてる服を拾って着て仕事に出かけた。
 職場に着いたので、エメマンの「当たりが出たらもう一本」と書いてある缶を買ってはずれが出た。昼にもう一回買ってもはずれだった。今のところ一度も当たったことがない。エメマンを当てたい。しばらくエメマンを当てる目的で生きていく。
 今日は年内の出勤最終日で、なんか、仕事終わったら定時までいなくてもいいよ〜とのことだったので1時間くらい早く上がった。理由がいまいちよくわからない。別に毎日これでもいいんじゃないかなって気がしたけど、企業というのはいろいろ事情があるんだろうなと思った。ちょうどそのくらいの知識がある。帰りの電車ガラガラで、昨日はさみしかった気もするけど今日は別にさみしくなかったからくつろいだ。
 家に帰って、前旅先でテンションが上がって買った旅先に特に関係のない体温で色が変わるリングを見つけたので、体温で色を変えて遊んだ。動画も撮ってみたけど指が冷えててあんまり変わらなかったから、あんまりいい動画が撮れなかった。置いておいたら、エアコンで温まってかなり色が変わっていた。

12/28(土)

 文章を練習しています。いろいろ思いつくことを書いてみて、あった傾向のうち、「起結がめちゃくちゃ」なところと「物事をきっかけになぜか記憶の中の時をどんどん遡っておれがいちばんなにもかも悪い…の締めにほぼなる」ところが嫌だったので、できるだけ外界と接して起こったことだけを書くことにしようかな。それは「日記」では? 「日記」を書こう。
 健康診断に行った。駅まではノーミスだったんだけどこのあと何個か気になる点があった。病院のある建物に着いて、エレベーターホールで「来たことある建物だな〜、なんか、都内で用事あるときって別件なのに来たことある建物なことがたまにあるな。具体的に二件のエピソード思いつく。ツイートしようかな」って一瞬検討したけどすぐ忘れた。エレベーターの前に「テナント関係者以外立ち入り禁止」の看板があったからだ。関係者かわからなかったから、病院のホームページの「アクセス」のところを調べて、エレベーターの写真を確認した。これに乗っていいらしかったので乗った。
 病院の入り口に着いたらまず「Bの問診票を出してください」って言われてB……? ってなる。とりあえず届いた封筒一式あったから開けてみたら説明書と思ってた紙の裏にBの問診票があった。書いてねえ〜。入り口の人に謝ったら無言でボードとペンを渡された。書いた。つらかった。なんか服も間違えててこの時点で汗だくだったから入り口のスマホみたいな体温計で測られるとき心配だったけどとりあえず中に入れた。
 一個目の検査?で「ズボンをおひざが見えるくらいまで下ろしてくださいね〜」って言われたのでおひざが見えるまで下ろしたら、「おへそ」の聞き間違いだったらしくてあっ大丈夫ですよ〜おへそまでで。って言われた。突然パンツ丸出しになってしまった人にも冷静に対処する看護師さんすごいなと思った。恥ずかしかったから「おへそか〜」って言った。そのまま動悸が止まらない状態で採血をしたからちょっと心配だ。採血の時に腕毛が一筋剃り残されているのを発見した。
 レントゲンのとき上は着るっしょと思ってたんだけどキャミソール一枚になってくださいって言われた。まじか〜。腕毛はまあいいけどわき毛が結構生えてる状態でさっき汗だくになったのでちょっと気になるな。を、ばれないようになんとなくわきをしめた状態で撮ってもらったんだけど、次のポーズでばんざいをしてくださいって言われてしまう。45°くらいに上げてたら「ばんざいできませんか?」ってなんか強めに言われてしまった。ばんざいした。ちょっと気になった。
 何個か気になったけどおおむね無事に健診が済んだので晴れやかな気持ちでマックたべて、大判焼き食べながら歩いた。大判焼きの呼び方の件で言い争うのはもう一生やらないようにしようと決意しながら歩道橋を上った。用はなかったけど、高いところが好きなので。歩道橋の上はちょうどすぐ横の駅のホームや信号と同じくらいの高さで、真下は横断歩道だった。人がいろんな高さにいておもしろい感じだったので少し眺めた。眺めてて、この下の横断歩道が「通りゃんせ」の流れるやつだったのを思い出したから、喫煙所に行くついでに渡ろうと思った。歩道橋降りて渡った。通りゃんせを聞きながら渡ってたらちょうど夕方の音楽が流れる時間になって、通りゃんせと遠き山に日は落ちてと駅のホームのアナウンスが同時に聞こえてかなり楽しかった。たばこ吸って帰った。

「世界のジャンクフード博覧会」を公開します。

こんにちは。田中はるです。

「世界のジャンクフード博覧会」を下記リンクにて公開します。

 

drive.google.com


 

以下、「はじめに」より。

 

 このPDFファイルは2020年2月~2020年9月にTwitter(@_tnnt_)で発表した短歌作品と短歌連作から「ジャンクフード」にテーマを絞って選び、まとめたものです。目次から、お好きなタイトルを選んでお読みいただければ幸いです。おまけページがあります。

 

おまけページが見どころです。よろしくお願いします。

 

8/22111((((金))

 

以下、海へ行こうとした日の記録です。

  • 胃が痛くなるたびに胃って本当に痛くなるんだと思う
  • 気づかないうちにタイムスリップしていて今は2011年だよと言われてもそんなに困らないと思うのはもう大きいからだろうか
  • 四谷駅に着いたとき12:00で、正午の鐘(本物の、リンゴンという鐘)が鳴る中発車した
  • 電車に座りとなりに人が座り身体中が強張って死ぬおもいをしていて本当に安心して生きていきたいと思っていると信じている
  • 平井か。左かと思った
  • 海を目指すのにドンキを見つけて降りそうになった
  • いっこの本を読むのに数か月かかっておりそれなのにわたしが本を作るなら一晩で読まれることを想定して作るだろう または数十年後に一晩で読まれることを
  • お昼なので下車してオムライスを食べた。別にチェーン店の
  • 海は近づいてきたが気の方が遠くなってきた
  • お腹が空くのが恐ろしくてとてもたくさん食べるけど、ものを食べると恐怖のやわらぎと引き換えになにもかもがどうでもよくなる
  • わたしにはたくさんの知らない人と、何人かの友達が必要で、入れ替わりながら、いつもいる。わたしも入れ替わりながらもうしばらくいる
  • オムライスのあとサンデーも食べたいと思ってたのにびびってやめた 何に?
  • 知らない町のパルコ そのそばにはドトールが一軒もなく少し歩くと何もなくなった
  • ‪間違えて下りすぎてしまったがエスカレーターがこの速さなら駆け上がれば戻れるなと思い、なにか大きな力が働いてできない
  • 知らない町は本当に居心地がよくうまくやればこのまま9月までは誰にもばれずにここにいることもできるのだと思うとうれしかった
  • それでも頭の中はずっとうるさい
  • 町と町は連続していてその境目は結構適当で誰も町と町の間をうつくしくなだらかに繋ごうなんて考えないのかもと思うと憂鬱だったけどわたしも別に境目をちゃんと見てそう思ったわけじゃないし全部想像で憂鬱になったのかよ
  • さっき川があった。海には足りないがそれにしよう
  • 地図によると緑地があったのでとりあえず目指したら、かなり大きめのマンションの敷地だった

 

 

あみもの第三十一号のかんそう 2

こんにちは。田中はるです。

あみもの第三十一号のかんそう 1 - 世界のジャンクフード博覧会

の続きです。

 

なんか石に名前とか彫ってみようかなこのあと全部沈むとはいえ/夜夜中さりとて

一番意味ない。たとえば地球最後の日に何するか、みたいな話のときって普段は許されないめちゃくちゃなことをするか一番好きなことするかのどっちかになることが多いと思うんですけど「石に名前彫る」はどちらでもなさそうだし一番意味ない。でも楽しくなれそう。他人の頭の中にそういう意味なくてちょっと面白そうな思いつきがあるのが好きなので、「このあと全部沈む」のにこのテンションでいられるの(連作を通すとなにか諦めみたいなのもあるのかなと思うけど)、いいなあと思いました。

 

ホームから君に手を振るガラス戸に利き手と逆の僕が手を振る/モカブレンド

電車に乗った人にさようならしてるときにガラス戸の中の自分が気になってるのいいな。この「僕」自身はもしかしたらお別れのときに「利き手と逆の僕が手を振ってる」ことに気づいて、それに何かぼんやりとうまくいかなさみたいなのを暗喩として感じたのかもしれないけど、それよりまずお別れの最中に別のことを発見してるのが面白くて好きでした。

 

あんなにも沢山の鳩に囲まれて鳩、鳩、おじさん、鳩、光、鳩鳩/朝田おきる

鳩が多い。結句、「鳩、光、鳩」で七音なのにもう一個鳩いて余計だ、余計に鳩いるじゃん。「沢山」を、定型を使ってこんな風に表現できるの知らなかったです。単語数が絞られていてかっこいい。少し異様な光景だったんだろうなあという感じがしました。登場するのがほとんど鳩とおじさんだけのうち「光」がひとつだけ差していることでどこか神々しさみたいなのもあって、広場か何かの中でそこだけ不思議な空間が生まれているのが想像できて面白かったです。

 

終わりになりそうです。書き慣れておらずこの度は変なことを言ってしまったかもしれません。がんばります。ありがとうございました。